2022夏のハヤカワKindle本セール!!
今年も?やってきました!!早川書房のKindle本セール!
セール対象本のなかからBookaholicNの読んだことのある本を紹介してみたいなと思います。
なお本セールは7/13までとなっていますのでご注意を!
※part2、part3を追加
三体|劉 慈欣
言わずとしれた中国SFの話題作。
文庫化していないので、ハードカバーで買うのはな…って人(自分)はぜひこの機会に。
ハヤカワ文庫買い慣れている人はご存知だと思いますが、文庫化してもたぶん値段はとんとんか、
下手したら文庫の方が高い…
三体と聞いてピンとくる人もいるかもしれませんが、天体物理学(力学)でいう”三体問題”の三体です。
全5巻と圧巻の長さ、かつ個人的には馴染みの薄い文化大革命とか中国の歴史、背景というハードルが
あるものの、真っ向からエンタメしてます。
Ⅰでは三体文明に至るまでの過程。Ⅱでは三体文明との駆け引き、対決。
Ⅱでも特大スケールだったのが、それを上回っての超弩級スケール。正直何書いてもネタバレになるので…
補足的には、本作はオバマ元大統領や、ザッカーバーグなど著名人が話題に上げたことでも有名。
またNetflixで実写化も予定されているので、この機会に読んでおくのが絶対お勧め。
ちなみに、三体の公式二次創作的な”三体X 観想之宙”が7/6に出るので、そちらも合わせて!
実力も運のうち|マイケル・サンデル
”これから正義の話をしよう”で有名なマイケル・サンデルの著書。
よく成功した人の体験談や、秘訣などを話すときに運も実力も運のうちなんて言ったりします。
これはある成功がただの運じゃなくて本人の努力など頑張りが実った結果だということを表しています。
本書のタイトルはその逆で、”実力も運のうち”。
つまり、本人が自身の努力、頑張りで成功した、自分自身の力のみで成功した!のではなく、
実力だと思っている要素も運によるものだとする。
例えばいい大学に合格したとして、学習に集中出来る環境だったり、塾に通える家庭の経済状況だったり。
例えば音楽や芸術で成功したとして、得意とするジャンルが流行りにマッチしていたり等々。
平等とされる”能力主義=性別、出自に関係なく自身の能力と努力で誰でも成功できる”は真に正義か、平等かを問う。
われらはレギオン|デニス・E・テイラー
一言でいうと”SF版トラック異世界転生inアメリカ”
SFファンでプログラマの主人公ボブ(ロバート)が交通事故で死亡し、
生前契約していた死後に脳を凍結して保存するプログラムにより、
恒星間探査船の電子頭脳となって宇宙へ旅立つ。
まぁ色々とSF的な展開はもちろんあるんですが、なにより面白いのはボブがめっちゃたくさん出来るとこ。
電子頭脳として、資源さえあればいくらでも自分を増やせる。
そして増えて分裂して、幾星霜もたったあと同じボブでも個性が出ていろんなボブがいる。
めちゃくちゃ読みやすい文章、会話文(自分同士の会話だからある意味思考の流れってだけか?)中心で
ライトな口当たりですが、ハードめSFです。
なお続編の↓はセール対象外ですが、もし気に入ったらぜひ。
一旦ここまで。