2022夏のハヤカワKindle本セール!!_part3
ということで↓のpart3です。
ホット・ゾーン|リチャード・プレストン
エボラ出血熱を巡るノンフィクション。ちょうど新型コロナウイルスが流行してきた頃に文庫化された書籍。
もともとは結構古い書籍のようですが、新型コロナウイルスの関連から早川書房より出たようです。
本書はかのスティーブン・キングに
”私が生まれてこのかた読んだ最も恐ろしいものの一つである”
とまで言わしめた作品。
ちなみに”ここ”で、第1章が公開されているので、ぜひ。
内容としては、エボラ・ウイルスによる症状の過酷さ・悲惨さが圧倒的筆致で描かれており、
ノンフィクションながら恐怖を掻き立てられる。
作中、医師や看護師、軍の研究員など登場人物のエボラ・ウイルスへの恐怖や、
一方で研究対象としての興味から美しいとまで感じるような様々な感情を
当事者への丁寧なインタビューにより生き生きと描かれている。
多少落ち着いてきた感はあるものの、新型コロナウイルスが流行している今こそ身をもって読めると思う。
ノンフィクションながら読み始めたら止まらない、怖いもの見たさのような面白さがあるので、
ぜひ読んでみて欲しい。
アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う 英国パラソル奇譚|ゲイル・キャリガー
本シリーズは、ヴィクトリア朝、スチームパンク、吸血鬼、狼男と割とよくある組み合わせて描かれたシリーズ。
とは言ってもクオリティが段違い。
まぁ読んだら分かるし、それに耐えられないなら読みきれないのではっきり書きますが…
めちゃくちゃに主人公とその相手がいちゃいちゃいちゃいちゃします。
周りのキャラクターも男同士も女同士も異種族間もいちゃいちゃします。
こう書かれると辟易しますが、世界観の構築具合がめちゃくちゃにすごいです。
基本的には主人公(ソウルレス:異種族に触れるとただの人間に戻す)と吸血鬼と狼男が中心ですが
いずれの種族もその住む世界というかバックグラウンドというかそこに今生きている、生活している
というリアリティが感じられます。
種族間の違いもさることながら、キャラクターが個性的であったりと
目まぐるしく振り回してくれる作品です。
↓に関連シリーズを貼りましたが、左から本シリーズ”英国パラソル奇譚”
少し過去のお話で一部登場人物が共通している”英国空中学園譚” こちらはスパイ養成学校のお話
”英国パラソル奇譚”の主人公アレクシアの娘であるプルーデンスが主役の”続・英国パラソル奇譚”
となっていますので、順にどうぞ!
量子怪盗|ハンヌ・ライアニエミ
怪盗とタイトルにあるとおり、SF版ルパンです。
まぁ三世というよりは本家のアルセーヌ・ルパンの方のはずですが
読んでいて日本人なら間違いなくイメージはルパン三世でしょう
本作はもう惜しげもなくSFガジェット、造語の嵐でストーリーを追うのではなく濁流に飲み込まれるが如し。
ばちばちのサイバーパンク、ゴテゴテの装飾SFをお求めでしたら本書はいかがでしょうか。
各キャラクター濃いのが揃ってますが、人工知能萌えとしては喋る宇宙船”ペルホネン”がイチオシ。
※敵は海賊のカーリードゥルガーとかラジェンドラ好きにはたまらないでしょう…
なお三部作との話でしたが、2巻で止まってます…
ダーウィンの覗き穴|メノ・スヒルトハウゼン
本書は非常にエッチな本です、他人の性生活を覗き見しています…てのは冗談で
ダーウィンの進化論における自然淘汰と対比して性淘汰を中心に扱った著書。
様々な動物の性について、これでもかとあけっぴろげに語る
オスメス性別がある生き物から雌雄同体まで様々に紹介されており、正直こわっ!ってのも多数
生殖器にバイブが付いているオスとか、体内でより良い精子を選り分けるメスとか…
なお、漫画版もあります
以下おすすめ並べます、疲れたし、セール期間がぎり
わたしたちが光の速さで進めないなら|キム・チョヨプ
ロックイン-統合捜査-|ジョン・スコルジー
地上最後の刑事|ベン・ウィンタース
以上、こんなところです